いまさら聞けない、仮想通貨のはじめ方をすべて解説します

2018年6月10日

仮想通貨・ビットコイン投資の全ノウハウ
「ビットコイン入門」をお読みいただき、ありがとうございます。

あなたが仮想通貨・ビットコイン投資をこれから始めるならば、この記事を真っ先に読んでみてください。

この記事を読むことで、どうやって仮想通貨を始めればよいのか、全体像をつかむことができます。

それでは、実際に見ていきましょう。

目次

仮想通貨でどのように稼ぐのか?

仮想通貨・ビットコインでどのように稼ぐのかを、ざっと説明します。
今さら説明するまでもないかもしれませんが、しっかりと読んでくださいね。

仕組みはいたって簡単です。
仮想通貨の値段が安いタイミングで買い、高くなったタイミングで売ることで、あなたは利益を得ることができます。

仮想通貨・ビットコイン投資で利益を出すイメージ図

例えば、ある時点でビットコインの価格が、1BTC=300,000円でした。
そのタイミングで1BTC買ったとしましょう。
1ヶ月後、1BTC=1,000,000円まで上昇したので、1BTCを売りました。

そうすると、買ったときと売ったときの差額の700,000円が、あなたの利益になります。

考え方としては、株式投資やFX(外国為替証拠金取引)と同じです。
仮想通貨・ビットコインを「安く」買って「高く」売る。
これだけのことです。

仮想通貨のメリット・デメリット

仮想通貨で、誰でも簡単に稼げるわけではありません。

仮想通貨・ビットコイン投資を始める前に、メリット・デメリットを両方しっかりと理解しておきましょう。

仮想通貨・ビットコイン投資のメリット・デメリット

仮想通貨のメリット

仮想通貨・ビットコインに投資することで、短期的に大きな利益を得ることが可能です。

「仮想通貨元年」と言われた2017年には、ビットコインの価格が10万円台から200万円台まで上昇しました。

1年間で20倍の値上がりです。
イーサリアムなど他のアルトコインも、ビットコインと同じタイミングで値上がりました。

なぜこのような現象が起きているかどうかは正確には分かりませんが、仮想通貨・ビットコインへの投機的なマネーが大量に日本国内で流れ込んできているからだと思います。

ビットコインチャート
引用:Zaif(ザイフ)

今の仮想通貨の値上がりは、仮想通貨の技術面での成長とはかなりかけ離れた状況です。
ですから、coincheck(コインチェック)事件のようなちょっとした出来事があるだけで、簡単に暴落してしまいます。

しかし、長期的に見れば、仮想通貨・ビットコインの価格は、右肩上がりにジワジワと成長するはずです。

なぜならば、仮想通貨・ビットコインの技術は、まだ発展途上だからです。
仮想通貨・ビットコインの取引量も、株式などに比べると圧倒的に少ないですね。

仮想通貨の技術開発が進み、世の中で仮想通貨・ビットコインを使う人が増えれば、ゆっくりと確実に価格が上がってくるはずです。

仮想通貨・ビットコインのデメリット

仮想通貨・ビットコインの値段は、短期間で大きく変動します。
大きな利益を狙えるということは、その逆も然りで損をするリスクもあるということです。

coincheck(コインチェック)でNEMが不正に出金された事件は、まだ記憶に新しいところです。
事件の直後、仮想通貨の値段は軒並み下がりました。

また、「儲けたい」という心理に漬け込んだ詐欺も多く発生しています。

仮想通貨・ビットコイン自体は本当は良いものなので、ちょっとしたことで信頼が下がってしまうのは非常に残念なことです。

仮想通貨・ビットコイン投資の流れ

仮想通貨・ビットコインを投資をこれから始めるならば、仮想通貨取引所を利用することをおすすめします。
仮想通貨取引所を利用すれば、仮想通貨・ビットコインが初めての方でも、簡単な操作で取引が可能です。

そこで、仮想通貨取引所を利用することを前提として、仮想通貨・ビットコイン投資の流れを簡単に説明していきます。

仮想通貨・ビットコイン投資の流れ

仮想通貨・ビットコイン投資の流れ①:仮想通貨取引所に口座を開設する

仮想通貨・ビットコインを手に入れる方法はいろいろありますが、仮想通貨取引所を利用するのが一番手っ取り早いです。

仮想通貨取引所は、日本国内で16社あります。
(金融庁に未登録のみなし業者は除く)

仮想通貨取引所で仮想通貨・ビットコインを買うには、まずは口座開設の手続きが必要です。

仮想通貨・ビットコイン投資の流れ②:日本円を入金する

口座開設が完了したら、仮想通貨取引所の口座に日本円を入金します。

日本円の入金方法は、銀行振込、コンビニ決済、ペイジーなどの方法があります。
最近まではクレジットカード決済もできたのですが、いまではどの仮想通貨取引所でもクレジットカード決済はできなくなっています。

仮想通貨・ビットコイン投資の流れ③:仮想通貨を買う

入金した日本円を使い、仮想通貨・ビットコインを買うことができます。

仮想通貨・ビットコインの買い方としては、「販売所」と「板取引」の2つの形式があります。

「販売所」は、ユーザーがbitFlyer(ビットフライヤー)やZaif(ザイフ)のような業者と仮想通貨・ビットコインの売買を直接行う形式です。

仮想通貨・ビットコイン販売所の仕組み

一方「板取引」は、売値・買値を自分たちで決め(指値といいます)、ユーザー同士で直接仮想通貨・ビットコインの売買を行うという形式です。

国内の仮想通貨取引所の多くが、この板取引のためのプラットフォームを用意してくれています。

仮想通貨・ビットコインの板取引の仕組み

仮想通貨・ビットコイン投資の流れ④:仮想通貨をウォレットに保管する

仮想通貨・ビットコインを買ったならば、ウォレットに保管しておくことをおすすめします。

ウォレットとは、仮想通貨を盗まれないように保管するためのお財布・金庫のようなものです。
自分が買った仮想通貨・ビットコインを、仮想通貨取引所にそのまま預けておくのは危険です。

なぜならば、coincheck(コインチェック)でNEMが盗まれてしまったように、仮想通貨取引所はサイバー攻撃のリスクに晒されているからです。

仮想通貨取引所に口座開設する

仮想通貨・ビットコイン投資を始めるならば、仮想通貨取引所に口座開設しなければ、何も始まりません。

一つの仮想通貨取引所で手続きの流れを抑えてしまえば、他の仮想通貨取引所の手続きもスムーズに進められます。

仮想通貨取引所の口座開設に必要な書類

仮想通貨取引所に口座開設する際に必要な書類は、以下の2点です。

  1. 本人確認書類 (運転免許証、パスポートなど)
  2. 登記事項証明書 (法人で口座開設する場合のみ必要)

仮想通貨取引所の口座開設の流れ

仮想通貨取引所の口座開設の流れは、以下の4ステップで進めていきます。

仮想通貨取引所の口座開設の流れ

仮想通貨取引所によって細かい手続きの違いはありますが、大まかな流れは一緒です。

口座開設の手続きが完了すると、だいたい1週間〜2週間で仮想通貨取引所からハガキが届きます。
(下の写真は、bitFlyer(ビットフライヤー)から届いたハガキです)

bitFlyer(ビットフライヤー)から届いたハガキの写真

法人でも仮想通貨取引所に口座開設できる

仮想通貨取引所の口座開設は、法人名義で行うこともできます。
法人で仮想通貨取引所の口座開設をする理由は、節税の面で法人の方が有利だからです。

仮想通貨で得た利益は、基本的に雑所得扱いになります。
雑所得は総合課税の対象となり、所得金額が大きいほど税率も大きくなります。
(累進課税といいます)

税率は、所得税と住民税を合わせて最大で55%です。
利益の半分近くが税金で持っていかれるという悲惨な状況です。

法人で仮想通貨・ビットコインの取引を行えば、法人税・住民税など合わせた税率は、最大で30%程度です。

仮想通貨・ビットコイン投資で稼いでいる人ほど、法人の方が有利ということになります。

すでに法人を設立されている方ならば問題ないと思いますが、仮想通貨取引が目的で法人を設立される方は、税理士に確認は必要です。

どの仮想通貨取引所を利用すればよいか?

日本国内で金融庁に登録済みの仮想通貨取引所は、全部で16社あります。

仮想通貨・ビットコイン投資が初めての人にとって、「どの仮想通貨取引所を利用すればよいのか?」は迷うところだと思います。

正直なところ、万人受けするような仮想通貨取引所はありません。
仮想通貨取引所ごとに特徴が違いますし、メリット・デメリットがあります。

「自分が気に入った仮想通貨取引所を使ってください」というのが正直な気持ちです。

そうはいっても、全く何の知識もない初心者が、16社の中からここという仮想通貨取引所を選べと言われても、無理な話ですよね?

そこで、以下にピックアップする仮想通貨取引所選びの6つの基準だけは、最低限おさえておきましょう。

初心者が抑えておくべき仮想通貨取引所選びの6つの基準

仮想通貨取引所を選ぶ基準は、以下の6つです。

仮想通貨取引所を選ぶ6つの基準

上記6つの中で絶対におさえておきたいのは①〜③です。
この3つの基準を満たしていない仮想通貨取引所を選ぶのは危険です。
かなりのハイリスクですね。

以下の記事で詳細を解説しているので、しっかり読んでおいてくださいね。

どのような仮想通貨に投資すればよいか?

どの仮想通貨に投資すればよいのかというベストな選択肢は、ハッキリ言ってありません。

日本国内にある上場企業は、3600社近くありますが、その中からベストな投資先を選ぶのが難しいのと同じです。

「有名だから」という理由でビットコインだけに投資するのは、単なる思考停止の状態です。
仮想通貨のことをしっかり勉強して、自分なりの判断基準でベストな仮想通貨を見つけて欲しいと思っています。

そうは言っても、何の予備知識もないまま情報を集めようと思っても大変ですよね。

そこで、私が考えている仮想通貨を選ぶ基準を、参考までに紹介したいと思います。

投資する仮想通貨を選ぶ基準

多くの人は、単純に「儲かるから」という理由で仮想通貨FXのような投機的なやり方に手をつけてしまいます。
それはそれで悪くはないのですが、短期的な値段の上がり下がりばかりを見て一喜一憂するのは、非常に馬鹿らしいことだと思います。

仮想通貨・ビットコイン投資は、株式投資のようなものです。

会社の株式に投資するのは、「会社を応援したい」、「この会社は将来絶対に成長する」という想いからくるものです。
(株式投資すら「投機」と考えている人もいるかもしれませんが)

仮想通貨・ビットコインへの投資も、これと同じように考えたらよいと思いませんか?

ナカモトサトシが、どのような想いでビットコインの論文を世間に公開したのかは分かりませんが、きっと世の中の困りごとを解決したいという想いは少なからずあったと思います。

ビットコインを持つ人は、全体の中でもまだ少数ですが、ビットコインを決済手段として使う手段も増えてきたし、少しずつビットコインが世の中に受け入れられてきています。

ビットコインのように、みんなから広く受け入れられ、世の中の課題を解決するような仮想通貨ならば、将来的に成長すると思いませんか?

「ビットコイン入門」では、仮想通貨それぞれの特徴から将来性まで、細かく噛み砕いて解説しています。
あなたの仮想通貨選びの参考にしてもらえれば嬉しいです。

【参考までに】私がおすすめする仮想通貨を3つご紹介

あくまで参考程度ですが、私が実際に購入している仮想通貨は以下の2つです。

  1. イーサリアム(ETH)
  2. ネム(ZEM)

この2つの仮想通貨が将来的に確実に値上がりする保証はどこにもありません。

どちらの仮想通貨も、ビットコインに比べれば値段もまだ安いし、将来的に広く世の中に浸透していく見込みがあると考えています。

これら2つの仮想通貨の特徴・上場している仮想通貨取引所を、以下の通り一覧表にまとめました。
一番右のリンクをクリックしてもらえれば、仮想通貨の詳細を解説した記事を見ることができます。

 通貨単位おすすめする理由売買可能な
仮想通貨取引所
それぞれの仮想通貨の詳細はこちら
イーサリアムETHスマートコントラクトの普及を、大企業が中心になって推進している。bitFlyer(ビットフライヤー)
Zaif(ザイフ)
bitbank(ビットバンク)
DMM bitcoin
GMOコイン
BITPOINT(ビットポイント)
イーサリアムの詳細はこちら
ネム XEMPoIというアルゴリズムを採用しており、ビットコインやイーサリアムよりも非中央集権的である。Zaif(ザイフ)
coincheck(コインチェック)
ネムの詳細はこちら
リップルXRP大手金融機関も採用する画期的な送金システムがある。bitbank(ビットバンク)
coincheck(コインチェック)
GMOコイン
BITPOINT(ビットポイント)

仮想通貨の税金について

ノートに「TAX」と書いている風景の写真
仮想通貨・ビットコイン投資を始めるならば、税金の知識は絶対に欠かせません。
なぜならば、仮想通貨・ビットコイン投資で利益を得たならば、税金を納める必要があるからです。

しかも、仮想通貨・ビットコインの利益の定義はあなたが思っている以上に幅広いし、多くの税金を取られる可能性が高いです。

仮想通貨・ビットコイン投資で利益を出しているのに確定申告・納税をしなければ、後から痛いペナルティを受けることになります。

こちらの記事に、仮想通貨・ビットコインの税金と節税方法に関する記事をのせています。
しっかり読んで勉強してもらえればと思います。

仮想通貨の4つのリスク

仮想通貨・ビットコイン投資の4つのリスク

仮想通貨・ビットコイン投資のリスクは、主に以下の4点があります。

  1. 仮想通貨取引所が潰れるリスク
  2. 詐欺に引っかかるリスク
  3. 大損するリスク
  4. サイバー攻撃のリスク

けれども、仮想通貨・ビットコインのリスクがどんなものかを知らずに訳も分からず、「怪しい」、「危ない」と思っている人は、いまだに多いです。

それを顕著に表現しているのが、株式会社マーシュさんによる以下の調査結果です。

株式会社マーシュ仮想通貨に関する調査結果
引用:株式会社マーシュ お金と仮想通貨に関するアンケート調査

株式会社マーシュさんが、全国の20代〜50代の男女800人に対し、仮想通貨についてどの程度知っているかを調査してくれました。

その結果、知っている・言葉だけでも聞いたことのある人が83.5%もいました。
仮想通貨・ビットコインの認知度が上がってきており、いい傾向だと思います。

けれども、本題はここからです。
彼らが「仮想通貨」から連想する言葉を聞いてみました。
その結果、「危険」、「怖い」、「不安定」というネガティブなワードが3割も出てきました。

仮想通貨に対してネガティブなイメージを持つことは、決して悪いことではありません。
coincheckやマウントゴックスのように、実際に悪いニュースだってありますから。

けれども、仮想通貨の「何が危険なのか?」、「何が怖いのか?」を、あなたはしっかりと理解できていますか?

あなたが仮想通貨・ビットコインに投資をしようがしまいが、そこをしっかり抑えておくべきです。

仮にあなたが、これを理解しないまま仮想通貨・ビットコインに投資するならば、せっかく身銭を切って投資したお金がゼロ円になる可能性だってあります。

そんな最悪の事態を避けるためにも、仮想通貨・ビットコイン投資にどんなリスクがあるのか、しっかりと勉強してもらいたいと思います。

仮想通貨のためのセキュリティ対策

仮想通貨・ビットコイン投資のためのセキュリティ対策

あなたが自分で買った仮想通貨は、あなた自身の責任でしっかりと管理しなければなりません。

もしあなたがセキュリティ対策を怠ったならば、悪意のある誰かが、たちまちあなたの持っている仮想通貨を盗み取っていくでしょう。

盗まれた金額が数百円とか数千円くらいならば諦めがつくかもしれません。
しかし、数十万円とは数百万円分の仮想通貨が盗まれることを想像すると、しっかりと管理しておくべきだと思いませんか?

仮想通貨・ビットコインに対して、あなたができるセキュリティ対策は、以下の2つです。

  1. 仮想通貨取引所のアカウントに「2段階認証」を設定する。
  2. 仮想通貨・ビットコインを仮想通貨取引所に預けたままにせず、「ウォレット」に保管する。

【初級者向け】仮想通貨のはじめ方

さて、ここからは仮想通貨・ビットコイン投資の具体的な方法について、初級・中級・上級に分けて紹介していきたいと思います。

無理のない範囲で、できるところから仮想通貨・ビットコイン投資を始めてもらえればよいと思います。
では、まずは初級者向けの仮想通貨・ビットコイン投資方法を紹介していきます。

その①:仮想通貨販売所で売買する

仮想通貨・ビットコイン販売所の仕組み

先ほども申し上げましたが、改めておさらいです。

販売所形式は、bitFlyer(ビットフライヤー)、Zaif(ザイフ)などの業者と仮想通貨・ビットコインを直接売買を行うという形式です。

販売所形式を初級者向けに設定したのは、売買の手続きを素早く・簡単にできるからです。

下の画像で示したのは、bitFlyer(ビットフライヤー)の「ビットコイン販売所」の画面です。

bitFlyer(ビットフライヤー)のビットコイン販売所の画面
引用:bitFlyer(ビットフライヤー)

右上に表示されている数字が、ビットコインの購入価格・売却価格です。
こちらの場合ですと、その時点で1BTCを1,030,770円で買うことができ、1BTCを1,006,471円で売ることができます。

ビットコインの購入方法は簡単です。

購入価格・売却価格の真下にある白い空欄に、買いたいビットコインの数量(BTC)を入れます。
あとは、「コインを買う」という赤いボタンを押すだけで、購入の手続きは完了です。

販売所形式での仮想通貨・ビットコインの購入は、手続きが簡単にできるのが利点ですが、スプレッド(購入価格と売却価格の差額)が大きいというのが痛いところです。

もし仮想通貨取引所の扱い方に慣れてきたならば、【中級者向け】仮想通貨・ビットコイン投資方法で説明する「板取引」を利用することをおすすめします。

その②:仮想通貨の自動積立

コインが積み上げられた写真

仮想通貨・ビットコイン投資を行うならば、安いタイミングで買って、値上がりしたタイミングで売るのが理想的ですよね?

しかし、仮想通貨・ビットコインの価格の変動は激しいし、売買のタイミングを見計らうのは大変だと思います。
もしそんな風に思われたならば、仮想通貨・ビットコインの自動積立をおすすめいたします。

いま現在、仮想通貨・ビットコインの自動積立のサービスは、Zaif(ザイフ)が展開している「Zaifコイン積立」のみです。

Zaifコイン積立ならば、予め設定しておいた積立金額が、毎月同じ日に銀行口座から引き落としされ、自動で仮想通貨を積み立ててくれます。

仮想通貨・ビットコインの相場を読む必要がないし、仮想通貨取引所のサイトで売買の手続きをその都度行う必要もないので、非常に楽です。

短期的な利益は期待できませんが、仮想通貨に将来性を感じ、長期的な視点で投資をしたい方には、一番おすすめの投資方法かもしれません。

【中級者向け】仮想通貨のはじめ方

ここからは、中級者向けに仮想通貨・ビットコイン投資の方法を紹介していきます。

「中級者向け」と銘打っていますが、手続きが少々面倒に感じるだけで、「初級者向け」と比べて馬鹿みたいにハイリスクな投資方法ではありません。

それでは、具体的に説明していきましょう。

その①:板取引を行う

仮想通貨・ビットコインの板取引の仕組み

「板取引」がどのような仕組みかを、覚えているでしょうか?

「板取引」は、bitFlyer(ビットフライヤー)などの仮想通貨取引所が用意してくれたプラットフォーム内で、ユーザー同士が仮想通貨・ビットコインの売買を行う方式です。

bitFlyer(ビットフライヤー)の「ビットコイン取引所」を例にあげながら説明していきたいと思います。

bitFlyer(ビットフライヤー)のビットコイン販売所の画面
引用:bitFlyer(ビットフライヤー)

「ビットコイン取引所」には、ビットコインを「買いたいユーザー」と「売りたいユーザー」が、わんさか集まってきます。
それを表すのが、画面の真ん中にある「板」と呼ばれるものです。

ビットコインを買いたい人たちは、自分が買いたいと考えるビットコインの数量と価格を提示します。
(これをリスト化したものが「買い板」です)
これに対して、売りたい人とのニーズがマッチした場合に、初めて取引が成立(約定)します。

板取引の一番のメリットは、スプレッドが小さいので、費用負担が販売所形式よりも小さいことです。
スプレッドとは別に、取引ごとに手数料も取られますが、どの仮想通貨取引所も取引手数料は総じて安いです。

Zaif(ザイフ)のように、ビットコインの取引手数料をマイナスに設定するという頭のおかしいことをしているところもあるくらいです。

その②:仮想通貨の貸付

「仮想通貨の貸付」とは、自分が持っている仮想通貨を、一定期間貸し出すことによって、会社から利息を受け取ることができるという仕組みです。

銀行預金と同じ仕組みです。
銀行に現金を預けていたら、そのうちの何パーセントかを利息として受け取ることが出来ますよね?
銀行がやっていることを、仮想通貨で同じようにやっているだけです。

「仮想通貨の貸付」をやっているのは、今のところcoincheck(コインチェック)の1社のみです。
利率が最大で5%ですから、銀行にお金を預けておくよりも利息収入は断然大きいです。

貸し出しまでの手続きも、非常に簡単にできます。

ただし、coincheck(コインチェック)が潰れたとしたら、預けていた仮想通貨が戻ってくる保証はありません。
一定期間を過ぎるまで、預けていた仮想通貨を返してもらえないので、売りのタイミングを逃すリスクもあります。

一見、魅力的に見えて、結構ハイリスクな投資方法かもしれません。

【上級者向け】仮想通貨のはじめ方

崖を登っている男性の写真
最後に、上級者向けの仮想通貨・ビットコインへの投資方法をご紹介します。

こちらでご紹介する2つの投資方法は、かなりハイリスクです。
相場を読む力、仮想通貨の良し悪しを見極める力がなければ、失敗する可能性が非常に高いです。

それでは、実際にどのような方法なのか具体的に見ていきましょう。

その①:仮想通貨FX

仮想通貨のレバレッジ取引のイメージ
仮想通貨FXを簡単に言えば、証拠金を担保に多額のお金を借りて、仮想通貨の取引を行うことです。
原理としては、FX(外国為替証拠金取引)と同じです。

手持資金の何倍ものお金を使って取引ができる(レバレッジをかける)のが、仮想通貨FXの一番のポイントです。
ですから、仮想通貨FXを行うことで、少ない手持ち資金を使って大きな利益を生み出すことも夢ではありません。

通常の仮想通貨・ビットコイン取引では、値段が安いタイミングで買い、値上がりしたら売るというのが基本でした。
つまり、「買い」が必ず先に来ます。

一方、仮想通貨FXの場合には、「売り」のタイミングから取引できるので、どんな場面からでも積極的に取引に参加できます。

ただし、ちょっとした仮想通貨の値段の変化で、証拠金がパーになってしまうどころか、追加で証拠金を支払わなければならない恐れもあるため、リスクが非常に大きいです。

その②:ICO投資

ICOのイメージ
ICOは、企業にとって新しい資金調達方法として、最近注目されています。

ICO(Initial Coin Offering)とは、企業が不特定多数の人たちから仮想通貨の形で資金を集め、その見返りとして自社発行の独自通貨(トークン)を付与するという仕組みです。

もしその企業のビジネスが成功すれば、トークンの価値が上がり、仮想通貨取引所に上場する可能性もあるでしょう。

企業からすれば、ICOは資金調達手段ですが、投資家視点で見れば魅力的な投資案件でしょう。
なぜならば、発行時点ではほとんど無価値に等しいトークンが、将来的に大きく値上がりする可能性があるのですから。
下手をすれば、トークンの価値が数十倍、数百倍に上昇することもあり得ます。

ただし、すべてのICO案件が良いわけではないので、しっかりとICOを実施する企業の実態を見極めないと痛い目を見ます。

「儲けたい」という人間の心理状態につけ込んで、架空のICOにお金を注ぎ込ませようとする詐欺案件もたくさん出回っています。

ICOを実施する企業は、必ず「ホワイトペーパー」というものを発行し、自社のビジネスモデルや技術的な優位性、世の中に与えるインパクトなどを「ホワイトペーパー」に記します。

「ホワイトペーパー」をしっかりと読み解き、ICO案件の良し悪しを見極める力がなければ、投資をしても失敗するだけです。

下手をすれば、詐欺にあって泣きをみるだけです。

仮想通貨をウォレットに保管する

ピンク色の財布の写真
「仮想通貨・ビットコイン投資を始めるための全ノウハウ」と言うテーマで解説してきた記事も、終盤まで差し掛かりました。

ここまでの内容をしっかりと理解してもらえれば、仮想通貨・ビットコイン投資の全体像がひと通り掴めると思います。

けれども、最後まで油断は禁物です。

仮想通貨・ビットコインを手に入れたならば、それを仮想通貨取引所に預けっぱなしにせず、ウォレットにしっかりと保管しておきましょう。

仮想通貨ウォレットの種類

仮想通貨・ビットコインのウォレットに関する詳細は、以下の記事をご参照ください。

まとめ

仮想通貨・ビットコイン投資を始めるために必要なすべてのノウハウを、まとめてご紹介しました。

仮想通貨・ビットコイン投資を一言でいっても、やり方はさまざまです。

どの投資方法が正しいと言う答えはありませんので、自分にピッタリ合った仮想通貨・ビットコインとの付き合い方を見つけてもらえれば良いと思います。