仮想通貨NEM(ネム)とはなにか?

コインが積み上がられた写真
 
NEM(ネム)に対するあなたの持つイメージは、以下の3つのうちどれですか?
 
①全く興味がない
②なんだか怪しい
③将来性を感じる
 
この記事では、あなたのNEM(ネム)ヘのイメージを、①、②から③へ引き上げてみせたいと思います。
 
だからといって、私はあなたに「NEMへ投資してください」と言っているわけではありません。
 
coincheck(コインチェック)の騒動から、仮想通貨に悪いイメージを持たれている方が多いです。
 
これは、騒動のことを分かりやすく伝えていないメディアの問題でもあります。
 
「何が起こったのか?」「なぜ起こったのか?」を私たち自身がしっかり理解する努力も必要です。
 
NEMは本来、世の中にとって価値ある仮想通貨の1つだと思っています。
 
ですから、あなたには正しい知識を持ってもらいたいし、誤解したままでいないでもらいたいのです。
 
この記事で、NEM(ネム)の理念や技術、将来性について詳しく解説していきます。
 

NEM(ネム)とはなにか?

仮想通貨ネム(XEM)のロゴ
 
あなたは、NEMが仮想通貨の1つであると思っていませんか?
 
実は、少し違います。
 
NEM(ネム)というのは、「New Economy Movement」の略であり、頭文字をとってNEMと呼ばれています。
 
New Economy Movementの意味は、「新しい経済活動」です。
 
自由・分散化・平等という考え方にもとづき、今までと違う新しい経済圏を創り出すための仮想通貨プロジェクトです。
 
そう。NEMは仮想通貨ではなくてプロジェクトだったのです。
 
NEMのプロジェクトは、もともと世界中から集まった有志たちによって立ち上げられました。
 
彼らはビットコインやイーサリアムと違うオリジナルのブロックチェーンを作りました。
 
そのブロックチェーン上で使われる仮想通貨がXEMです。
 
・NEM=プロジェクト
・XEM=仮想通貨
 
このような位置付けです。
 

ネムの理念をあらわすPoI(Proof of Importance)とは?

地球儀を片手に持った写真
NEMの理念は素晴らしいと思いませんか?
 
けれども、いまいちピンと来ませんよね。
 
そもそも、自由・平等・分散化という考え方は、ビットコインも同じだと思います。
 
それでは、NEMはビットコインとなにが違うのでしょうか?
 

ビットコインのルールPoW(Proof of Work)について

ビットコインは、PoW(Proof of Work)というルールに基づいて運用されています。
 
Proof of Workとは、仕事を証明するということ。
 
ここでいう仕事とは、マイニングという取引の承認作業のこと。
 
「マイニングという作業を、誰よりも早く終わらせてくれた人にビットコインを払います」というのが、ビットコインのPoIというルールです。
 
けれども、ビットコインのPoWには問題があります。
 
なにが問題かというと、マイニングを行える人が極めて限られることです。
 
ならならば、マイニングを行うためには、超ハイスペックなコンピューターが必要であり、莫大な電気代がかかるからです。
 
一般人が使っているMacやWindowsでできるようなものではありません。
 
それこそ、マイニング1つで会社を作ってもいいくらいです。
 
これが、PoWの抱える問題です。
 
ですから、ビットコインが完全に自由・平等かというと、少し違うかもしれませんね。
 

NEMはPoI(Proof of Importance)に基づいている

NEMはビットコインと違い、PoI(Proof of Importance)というルールに基づいて運用されています。
 
PoIとは、NEMにもっとも貢献している人が報酬を得られるというルールです。
 
NEMへの貢献といっても、単にXEMを持っているだけではダメで、XEMをどれだけ使ったかも見られます。
 
ビットコインのように、ハイスペックなコンピューターでマイニングをする必要はありません。
 
XEMを多く持ち、多く使うほど、XEMを報酬として受け取れるというのが、NEMのPoIなのです。
 
ですから、NEMのコミュニティに参加するのは自由ですし、誰でも平等に報酬を得る権利があります。
 

NEM(ネム)とZaif(ザイフ)はどんな関係か?

Zaifホームページのトップページ
引用:Zaif
 
Zaif(ザイフ)とは、日本の仮想通貨取引所の1つです。
 
このZaif(ザイフ)を運営しているのが、テックビューロという会社です。
 
このテックビューロという会社が、NEMと非常に密接な関わりを持っています。
 
テックビューロは、Zaif取引所の運営だけでなく、『mijin』というブロックチェーン技術を開発し、企業への導入を進めています。
 
『mijin』の開発が始まったのは2015年のこと。
 
この『mijin』の開発には、NEMのコア開発者が携わっているのです。
 
そのせいか、mijinの大部分には、NEMのシステムが採用されています。
 
 

coincheck騒動でNEM(ネム)の信頼はおちたか?

coincheck(コインチェック)の取引所から、XEMが盗まれた事件が起こりましたね。
 
この事件を見て、あなたはどんな風に思いましたか?
 
・仮想通貨は、やっぱり危ない
 
・NEMは信頼できない
 
こんな風に思われた方も少なくないでしょう。
 
XEMの価格は一時200円台まで上がったものの、今は30円台まで急激に下がりました。
 
確かに、価格が下がった要因として、今回の事件の影響もあるでしょう。
 
まずお話ししたいこととしては、coincheck(コインチェック)の事件によって、NEMの信頼が落ちたわけでも、仮想通貨の信頼が落ちたわけでもありません。
 
今回NEMが盗まれた原因としては、coincheck(コインチェック)によるウォレットのセキュリティ体制にあります。
 
詳細はこちらの記事にまとめましたので、確認いただければと思います。
あなたがNEMに投資をするならば、表面的な情報に惑わされず、正しい知識を持ってほしいと思っています。
 
 
 

XEMの価格はこれからどうなる?

NEMのチャート
引用:Zaif
XEMの価格は、現在30円台で推移していますが、よほどのことがない限り、これ以上下がることはないでしょう。
 
逆に、これから値上がりする可能性の方が高いです。
 
安い価格であるいまこそ、XEMを買う絶好のタイミングではないでしょうか。
 
それでは、XEMがこれから値上がりする要因はなんでしょうか?
 

NEM値上がりの要因①:catapult実装が控えている

catapult(カタパルト)とは、NEMの大型アップデートのことです。
 
2017年にNEMへの実装の計画が発表されており、注目を集めています。
 
時期は確定していませんが、2018年中に実装される予定です。
 
このcatapultが実装されると何が良いのかというと、NEMの処理速度が劇駅に上がります。
 
その処理速度は、1秒間に4,000件以上です。
 
4,000件と言われてもピンとこないですよね。
 
いま世界で最も早い処理速度を持つのが、VISAのクレジットカードです。
 
VISAの処理速度は、1秒間に3,000件と言われています。
 
それに対して、ビットコインが1秒間に処理できるのは14件だけです。
 
そう考えると、NEMに catapultが実装されることで、処理速度はVISAを超えて世界一になります。
 
ビットコインの処理速度もはるかに上回っていますね。
 
catapultはすでにテックビューロが開発したmijinというブロックチェーンには実装済みです。
 
実装自体は現実味を帯びているので、あとはNEMへの実装を待つだけという状態ですね。
 

NEM値上がりの要因②:NEMを上場する取引所が増える見込み

NEMの時価総額は世界で20番以内に入るほどです。
 
しかし、NEMを取り扱う取引所の数は、そこまで多くはありません。
 
NEMを取り扱う取引所は、今のところ国内ではZaif(ザイフ)のみです。
 
そして、取引高世界一を誇るBinance(バイナンス)ですら、現状ではNEMを上場していません。
 
これから色んな取引所でNEMが上場すれば、それ自体が値上げの材料となることは間違いありません。
 
ちなみに、Binance(バイナンス)は、近い時期にNEMの上場を控えているようです。
 

まとめ

今回はNEMについて詳しく解説しました。
 
coincheck(コインチェック)の事件があって、価格が一時的に下がっていますが、NEMの信頼が落ちたわけでもなんでもありません。
 
むしろ、XEMは今後も成長する可能性のある仮想通貨です。
 

XEMを買うならばZaif(ザイフ)で

XEMを買える仮想通貨取引所は、実はそこまで多くありません。
 
国内取引所の中でも、取り扱っているのはZaif(ザイフ)のみです。
 
取引手数料を安くおさえるならば、Zaif(ザイフ)を利用するのがおすすめです。
 
もし相場を読むのが苦手ならば、Zaifコイン積立を利用してみるのもありです。