Zaif(ザイフ)とbitFlyer(ビットフライヤー)を比較!初心者が安心して利用できる取引所はどちら?
いつも「ビットコイン入門」をお読みいただき、ありがとうございます。
いま日本国内でもっともメジャーな仮想通貨取引所が、Zaif(ザイフ)とbitFlyer(ビットフライヤー)の2社ではないでしょうか。
あなたも、これから仮想通貨を始めるにあたり、Zaif(ザイフ)とbitFlyer(ビットフライヤー)を候補に入れているはずです。
私としては、「安全に・ストレスなく・安く」仮想通貨の取引ができることが、優れた仮想通貨取引所に求められる条件だと思っています。
そこで、Zaif(ザイフ)とbitFlyer(ビットフライヤー)、どちらの方が「安全に・ストレスなく・安く」取引できるのか、徹底的に比較しました。
- 1. 仮想通貨取引所とはなにか?
- 2. 仮想通貨取引所を選ぶ基準
- 3. Zaif(ザイフ)とbitFlyer(ビットフライヤー)の比較①:安全に取引ができるのはどちら?
- 4. Zaif(ザイフ)とbitFlyer(ビットフライヤー)の比較②:ストレスなく取引ができるのはどちら?
- 5. Zaif(ザイフ)とbitFlyer(ビットフライヤー)の比較③:安く取引できるのはどちら?
- 6. Zaif(ザイフ)とbitFlyer(ビットフライヤー)の比較:ここまでのまとめ
- 7. Zaif(ザイフ)とbitFlyer(ビットフライヤー)の比較④:取引所ごとの独自サービスは何か?
- 8. Zaif(ザイフ)とbitFlyer(ビットフライヤー)の比較⑤:取り扱う仮想通貨
- 9. Zaif(ザイフ)とbitFlyer(ビットフライヤー)のメリット・デメリットまとめ
仮想通貨取引所とはなにか?
Zaif(ザイフ)とbitFlyer(ビットフライヤー)を比較する前に、そもそも仮想通貨取引所とは何かを、ざっとおさらいします。
仮想通貨取引所とは、仮想通貨の売買を仲介してくれる業者のことです。
例えば、Aさんという人が、仮想通貨取引所Z社を利用して仮想通貨を買うとします。
AさんがZ社から仮想通貨を買う方法は2通りあります。
1つ目は、Z社が持っている仮想通貨を譲ってもらう方法です。
こういった仮想通貨の売買方式は、「販売所」形式と呼ばれています。
2つ目は、Aさんと同じZ社のユーザーのBくんから、仮想通貨を直接譲ってもらう方法です。
このような形式を、「取引所」形式といいます。
ちなみに、Z社が日本で営業するためには、「仮想通貨交換業者」として金融庁から認可を受けなければなりません。
Zaif(ザイフ)、bitFlyer(ビットフライヤー)は、共に金融庁から仮想通貨交換業者の認可を受けた仮想通貨取引所です。
Zaif(ザイフ)
Zaif(ザイフ)とは、テックビューロ株式会社という大阪に拠点を置くベンチャー企業が運営している仮想通貨取引所です。
ビットコインの取引手数料が「マイナス0.01%」ということを大々的に宣伝しています。
この宣伝に吊られて、Zaif(ザイフ)に続々と群がっているユーザーも多い印象があります。
後述しますが、Zaifコイン積立という仮想通貨の自動積立サービスも非常に便利です。
bitFlyer(ビットフライヤー)
bitFlyer(ビットフライヤー)は、日本国内でもっとも規模の大きい仮想通貨取引所です。
仮想通貨取引所以外に、bitFlyer(ビットフライヤー)は店舗へのビットコイン決済の導入を積極的に進めています。
ビックカメラがもっとも有名だと思いますが、ビットコインで決済ができるお店が最近増えてきたと思いませんか?
これは、bitFlyer(ビットフライヤー)が仕掛けたことです。
米国や欧州といった海外展開も行なっており、世界的にメジャーな企業として成長しています。
仮想通貨取引所を選ぶ基準
あなたは仮想通貨取引所を、どんな基準で選んでいますか?
私は、仮想通貨取引所を選ぶ基準として
- 安全に
- ストレスなく
- 安く
取引できることが大事だと考えています。
これら3つの要素を、以下の通り7項目に細分化してみました。
上記の観点から、Zaif(ザイフ)とbitFlyer(ビットフライヤー)の比較してみます。
Zaif(ザイフ)とbitFlyer(ビットフライヤー)の比較①:安全に取引ができるのはどちら?
仮想通貨の取引において、安全に取引できるかどうかがもっとも大事です。
最重要項目です。
なぜならば、仮想通貨取引においては、
- 仮想通貨取引所がつぶれる
- 仮想通貨がハッカーによって盗まれる
という2つのリスクがあるからです。
仮想通貨取引所には、銀行のようなペイオフ制度はありません。ですから、万が一仮想通貨取引所がつぶれても、お金が戻ってくる保証はありません。
マウントゴックスやコインチェックの事件に見るように、仮想通貨取引所はハッカーによる攻撃にさらされています。
仮想通貨取引所のセキュリティが甘いと、仮想通貨をハッカーたちに簡単に盗まれてしまいます。
そこで、Zaif(ザイフ)とbitFlyer(ビットフライヤー)を、
- 仮想通貨取引所(会社)がつぶれるリスク
- セキュリティ体制
という2つの観点から比較してみたいと思います。
取引所(会社)がつぶれるリスクの大小を比較
まず、資本金の額は、
- Zaif(テックビューロ):27億5513万円
- bitFlyer(ビットフライヤー):41億238万円
となっています。
いずれの取引所(会社)も、日本の大手企業やベンチャーキャピタルから潤沢に資金を調達していますから、資金繰りが厳しいという理由ですぐにつぶれる心配はないでしょう。
なにせ、coincheck(コインチェック)も生き残りましたから。
そうなると、「将来、競争に打ち勝ち、生き残る取引所(会社)はどちらか」という視点で考えてみたらよいと思います。
日本だけで、16社も競合他社となる仮想通貨交換業者がいるわけですから、競合を押し退けてトップを張れる力のある取引所が、将来的に生き残る可能性は高いです。
また、「Zaif(ザイフ)かbitFlyer(ビットフライヤー)のどちらかが生き残る」という考え方だけでなく、「どちらの取引所も生き残る」という可能性も視野に入れておく必要があります。
そんな視点で見たとき、両社ともに将来的に生き残る可能性はあると思います。
なぜならば、差別化の要素として、テックビューロ、bitFlyer(ビットフライヤー)ともにブロックチェーン技術に精通しているからです。
正直、仮想通貨取引所が、仮想通貨交換業だけで差別化を図り、生き残るのは難しいのではないかと思います。
ブロックチェーンに2.0と言われているように、ブロックチェーン技術は仮想通貨の枠を超えて、金融・非金融のあらゆる分野への応用が検討されています。
ちなみに、テックビューロの場合は「mijin」、bitFlyer(ビットフライヤー)の場合は「miyabi」という、それぞれ独自のプライベートブロックチェーンを開発しており、企業への導入が進められています。
取引所のセキュリティ体制を比較
アプリへのセキュリティ実装を手がけるsqreenが、全世界にある140箇所の仮想通貨取引所のセキュリティ体制を調査しました。
調査の結果として、bitFlyer(ビットフライヤー)は世界最高レベルのセキュリティを実現していると評価されました。
Zaif(ザイフ)がどれくらいの評価かどうかはわかりませんが、bitFlyer(ビットフライヤー)の方が強固なセキュリティ体制を築いていることが分かります。
Zaif(ザイフ)とbitFlyer(ビットフライヤー)の比較②:ストレスなく取引ができるのはどちら?
仮想通貨取引所を利用する上で、取引が成立しなかったり、取引したいタイミングでサーバーが落ちてしまうことが、この上ないストレスとなります。
これらのストレスなく取引できることも、仮想通貨取引所を利用する上で重要です。
そこで、
- 取引量の大きさ
- サーバーの安定性
という観点から、Zaif(ザイフ)とbitFlyer(ビットフライヤー)を比較してみます。
取引量の大きさを比較
取引量がなぜ重要か、あなたはご存知ですか?
取引量が多いということは、多くのユーザーによって活発に取引が行われている証拠です。
ユーザーが多いほど、取引は成立しやすくなります。
ちょうど、下の図のような構図になります。
このような状態であれば、取引が成立しないということはないでしょうね。
逆に、取引量がゼロの仮想通貨取引所は、どんなイメージでしょうか?
きっと、下のようなイメージなんでしょうね。
注文を出したとしても、それに応じてくれる人が誰もいないから、取引がまったく成り立ちません。
これはあくまで極端なイメージですが、取引量が多いほど、取引は成立しやすくなるので、ストレスなく取引を行うことができます。
それでは、Zaif(ザイフ)とbitFlyer(ビットフライヤー)のどちらの方が、取引量が大きいのでしょうか?
下の円グラフをご覧ください。
こちらは、国内の仮想通貨取引所ごとの、ビットコイン取引量の割合です。
このグラフを見ていただくと、「bitFlyer FX」によるビットコイン取引が、9割以上を占めています。
bitFlyer FXとは、bitFlyer Lightningというプラットフォームで行う、FXによる取引です。
一方、「bitFlyer」はFXではなく、純粋なbitFlyer(ビットフライヤー)の取引所におけるビットコイン取引です。
これを見ていただくと、bitFlyer(ビットフライヤー)とZaif(ザイフ)で取引量に差がほとんどないですよね?
bitFlyer(ビットフライヤー)の「ビットコイン取引量日本一」は嘘ではありませんが、それはあくまでFXによる取引があるからこそ、成り立っていることです。
実際のところ、純粋な仮想通貨取引所における取引量を比較すると、bitFlyer(ビットフライヤー)とZaif(ザイフ)で大差ありません。
サーバーの安定性の比較
仮想通貨取引所のサーバーが重いと何が困るかというと、サイトにアクセスできなくなり、ここぞのタイミングで仮想通貨の取引ができなくなることです。
たくさんのユーザーが、同時に仮想通貨取引所のサイトにアクセスすれば、サーバーが重くなるのは当然です。
そのような状況の中で、いかに耐えられるサーバーであるかどうかが大事です。
仮想通貨取引所ごとのサーバーランクを比較すると、Zaif(ザイフ)のサーバーは国内では最低ランクです。
Zaif(ザイフ)のサーバーが重いことは、Twitterでも噂になっています。
サーバーの安定性という点では、bitFlyer(ビットフライヤー)が圧倒的に有利です。
Zaif(ザイフ)とbitFlyer(ビットフライヤー)の比較③:安く取引できるのはどちら?
安全に・ストレスなく取引できる上に、安く取引できれば言うことありません。
そこで考えたいのが、
- スプレッド
- 取引手数料
- 入金手数料
の3つです。
これらのコスト負担が軽いのは、Zaif(ザイフ)とbitFlyer(ビットフライヤー)のどちらか、比較していきます。
スプレッドの幅を比較
スプレッドとは、仮想通貨を買うときの「買値」と、売るときの「売値」の差額のことです。
「買値」と「売値」の差額は、実質的にZaif(ザイフ)やbitFlyer(ビットフライヤー)へ支払う手数料負担となります。
ですから、スプレッドの幅は狭ければ狭いほど、コスト負担が小さくなります。
それでは、Zaif(ザイフ)とbitFlyer(ビットフライヤー)では、どちらの方がスプレッドが狭いのでしょうか?
下の画像をご覧ください。
ビットコイン販売所におけるスプレッドを、Zaif(ザイフ)とbitFlyer(ビットフライヤー)で比較しました。
これを見る限りですと、bitFlyer(ビットフライヤー)の方が圧倒的にスプレッドが狭いです。
つまり、同じビットコインを買うのでも、bitFlyer(ビットフライヤー)で買ったほうがコスト負担を小さくできると言うことです。
手数料負担が安いと言う理由で、Zaif(ザイフ)を使われている方も多いですが、キャッチフレーズだけに惑わされず、しっかりと見極めるべきですね。
取引手数料を比較
取引手数料とは、仮想通貨を買ったり売ったりするたびにかかる手数料のことです。
「ビットコイン取引手数料マイナス0.01%」を売りにしている通り、取引手数料についてはZaif(ザイフ)の方が圧倒的に安いです。
安いどころかマイナスですから、取引のたびにビットコインがもらえるます。
bitFlyer(ビットフライヤー)では考えられないような大盤振る舞いを、Zaif(ザイフ)はやってのけています。
入金手数料を比較
仮想通貨を売買するには、仮想通貨取引所の口座に、事前に日本円を入金しておかなければなりません。
その入金時にかかる手数料が入金手数料です。
入金方法には、銀行振込、コンビニ決済、ペイジーなど、いろんな方法があります。
銀行振込の場合、各銀行が定める振込手数料によるので、取引所ごとの差はありません。
一方、コンビニ決済、ペイジーで入金しようとすると、bitFlyer(ビットフライヤー)の方が入金手数料が若干安いです。
Zaif(ザイフ)とbitFlyer(ビットフライヤー)の比較:ここまでのまとめ
さて、ここまで
- 安全に
- ストレスなく
- 安く
取引できるかという観点で、Zaif(ザイフ)とbitFlyer(ビットフライヤー)を比較してきました。
ここまでの両者の比較を、以下の通り表にまとめてみました。
先ほども述べましたが、安全に仮想通貨の取引をできることが、一番重視すべきポイントです。
ビットコインの取引手数料がマイナスである点は、Zaif(ザイフ)の優れているところです。
しかし、それ以前に安全に・ストレスなく仮想通貨取引ができる方が、よほど大事です。
そんな観点で見れば、Zaif(ザイフ)よりもbitFlyer(ビットフライヤー)の方が、圧倒的に有利です。
Zaif(ザイフ)とbitFlyer(ビットフライヤー)の比較④:取引所ごとの独自サービスは何か?
ここまでの段階で、bitFlyer(ビットフライヤー)の方が安心して利用できそうなことが分かりました。
とはいえ、Zaif(ザイフ)がデメリットだらけな訳ではありません。
取引所・販売所としての機能以外にも、仮想通貨取引所ごとに独自のサービスを提供しています。
Zaif(ザイフ)とbitFlyer(ビットフライヤー)がそれぞれ手がける独自サービスを、ご紹介したいと思います。
Zaif(ザイフ)の独自サービス:Zaifコイン積立
Zaifコイン積立は、貯金感覚で仮想通貨の積立ができるサービスです。
このような仮想通貨の定期積立のサービスを行なっているのは、国内の仮想通貨取引所の中でZaif(ザイフ)だけです。
株式投資と同じく「ドルコスト平均法」に基づいた投資方法なので、普通に仮想通貨に投資するよりもリスクは低いです。
短期トレードでがっつり稼ぎたい人には向いていません。
仮想通貨に将来性を感じ、長期的な視点で投資したい方にはオススメのサービスだと思います。
Zaifコイン積立の詳細はこちらの記事で紹介していますので、興味のある方はぜひご覧になってください
bitFlyer(ビットフライヤー)の独自サービス:ビットコインをもらう
「ビットコインをもらう」は、bitFyer(ビットフライヤー)と提携したお店で買い物をすると、購入金額の数%分のビットコインがもらえると言うサービスです。
ポイントカードと同じような感覚ですね。
bitFlyer(ビットフライヤー)で口座開設した人だけが、「ビットコインをもらう」を利用できます。
Zaif(ザイフ)とbitFlyer(ビットフライヤー)の比較⑤:取り扱う仮想通貨
Zaif(ザイフ)とbitFlyer(ビットフライヤー)で取り扱う仮想通貨を、以下の通り表にまとめました。
Zaif(ザイフ) | birFlyer(ビットフライヤー) | |||
---|---|---|---|---|
販売所 | 取引所 | 販売所 | 取引所 | |
ビットコイン | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
イーサリアム | ◯ | ◯ | ||
ビットコインキャッシュ | ◯ | ◯ | ||
モナコイン | ◯ | ◯ | ◯ | |
ライトコイン | ◯ | |||
イーサリアムクラシック | ◯ | |||
ネム | ◯ | |||
リスク | ◯ |
この表を見ると、Zaif(ザイフ)の良いところが見えてきます。
それは、アルトコインを取引所で取り扱っていることです。
基本的に、販売所よりも取引所の方が、仮想通貨を安く買うことができます。
何故ならば、販売所ではスプレッドという隠れ手数料による負担が大きくのしかかってくるからです。
Zaif(ザイフ)とbitFlyer(ビットフライヤー)のメリット・デメリットまとめ
「安全に・ストレスなく取引できるか?」という観点で見ると、Zaif(ザイフ)よりもbitFlyer(ビットフライヤー)を利用した方が安心して仮想通貨の取引ができます。
そうはいっても、Zaif(ザイフ)を利用することはデメリットばかりではありません。
今までの話の総括として、Zaif(ザイフ)とbitFlyer(ビットフライヤー)のメリット・デメリットをまとめてみました。
コスト負担を抑えたい方は、Zaif(ザイフ)を利用した方が有利かもしれません。
Zaif(ザイフ)のセキュリティに不安があるならば、買った仮想通貨をそのままZaif(ザイフ)に預けっぱなしにせず、ウォレットに移してしまえばいいのです。
どちらの仮想通貨取引所もメリット・デメリットがあるので、両社をうまく使い分けられるとよいですね。
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